やせ体質をつくる睡眠法
『やせ体質をつくる睡眠法』です。
* * *
ダイエットというと、
忘れてはいけないのが「睡眠」です。
人間の体は睡眠不足が続くと太りやすくなります。
アメリカのコロンビア大学が行った調査によれば、
「平均睡眠時間が7時間の人に比べ、4時間以下の人は73%
という結果が出ています。
5時間だと50%、6時間でも23%
睡眠は、7時間がベストってことですね!
では、なぜ睡眠時間が短くなると太りやすくなるのでしょうか?
------------------------------
レプチンとグレリン
------------------------------
体の調整役として活躍しているホルモンには、
さまざまな働きがあります。
脂肪細胞から分泌される「レプチン」というホルモンは、
脳の満腹中枢に働きかけ、食欲を抑えてくれる働きがあります。
その一方、
胃から分泌される「グレリン」というホルモンは、
食欲を増加させる働きがあります。
睡眠不足が続くと、これらのホルモンバランスが崩れます。
------------------------------
アイスを食べたくなる理由
------------------------------
睡眠不足が続くとホルモンバランスが崩れます、
具体的には、
レプチンの分泌量が減り、グレリンの分泌量が増え、
食欲が増していきます。
スタンフォード大学が行った調査によると、
「平均睡眠時間が8時間の人に比べ、
ということが分かっています。
また、シカゴ大学のメディカルセンターが、
健康な若い男性に2日間、
睡眠時間を4時間に制限するという研究を行ったところ、
「4時間以上寝ていた時に比べると、24%
ということが分かりました。
睡眠不足の人が食べてしまうものが、
アイスクリーム、ファーストフードなど、
糖分や脂肪分が多いメニューだということも分かっています。
眠くてぼんやりしている時、
眠気が和らぐということを体は知っています。
そのため、
無意識のうちに炭水化物や甘いものを選んでしまいます。
甘いお菓子やパン、白米や白いパンなどは、
血糖値を急激に上げるので注意しましょう。
------------------------------
若々しい体ができるタイミング
------------------------------
若々しい体づくりやダイエットに欠かせないのが、
“成長ホルモン”の分泌を活発にすること。
成長ホルモンは肌のターンオーバーなど体の成長を促すだけでなく
筋肉を増やしたり、脂肪を分解する働きがあります。
この美容やダイエットに欠かせない成長ホルモン、
最も多く分泌されるのは、一日の中でいつだと思いますか?
・
・
・
・
・
・
実は、「睡眠中」なんです。
人間の体は寝ている間も、
当然それらの活動を支えるにはエネルギーが必要。
成長ホルモンは、その活動を行うために、
脂肪を分解してエネルギーを供給しています。
------------------------------
ゴールデンタイム
------------------------------
成長ホルモンは、寝入りから約30分後に訪れる深い眠りの
「ノンレム睡眠」に入ると分泌が始まり、
約1時間から1時間半ほどでピークを迎えます。
そのため、成長ホルモンの恩恵を得るには、
いかにして睡眠の質を高めるか
~~~~~~~~~~~~~~
ということが鍵となってきます。
体には体内時計があり、
「夜10時から深夜2時頃に、最も成長ホルモンが分泌される」
と言われています。
この時間をよくお肌のゴールデンタイムとか言ったりしますよね。
この時間に深い眠りについていれば、
成長ホルモンが分泌され、
ぐっすり寝る=成長ホルモンが出る=脂肪が分解される
つまり、リラックスした状態でぐっすり寝ると、
【おなか周りなどについている脂肪が燃えやすく】
なります。
また、成長ホルモンには疲労を回復させる働きもあるので、
質のよい睡眠をとることは、疲労回復にも役立ちます。
このように“眠る”という行為は、ダイエットだけでなく、
体を健康にするために大きな役割を果たしてくれます。
------------------------------
シーソーのように
------------------------------
暑くなると汗が出たり、ご飯を食べると胃が動いて消化する。
これらを意識しなくてもできるのは、自律神経が働いているから。
自律神経は自立した存在で、
生きるために必要な活動を行ってくれます。
自律神経には交感神経と副交感神経があります。
・交感神経は活動モードを司る神経で、日中によく働く
・副交感神経は休息モードの神経で、夜によく働く
交感神経と副交感神経はシーソーのようになっており、
必ずどちらかが優位な状態になっています。
しかし、自律神経の働きが悪くなると、
次のような理由から太りやすくなります。
------------------------------
血が汚れると太るし老ける
------------------------------
【交感神経が低い場合】
体はとり入れたエネルギーだけでは活動に足りない場合、
蓄えていた脂肪をエネルギーに代謝して消費します。
交感神経はこの代謝活動に大きく関わっているので、
交感神経がうまく働かなければ、
脂肪が代謝されないため、なかなかやせられません。
【副交感神経が低い場合】
副交感神経は休息モードの神経で、眠りに大きく関わっています。
これが低下していると寝付きが悪く、深い眠りに入れません。
深い眠りに入れなければ、
成長ホルモンが分泌されない
~~~~~~~~~~~~~
など、様々なデメリットが表れてきます。
副交感神経は、消化吸収を促す神経でもあるため、
はたらきが悪いと便秘気味に。
便秘になると腸が汚れ、血液の質も悪くなります。
全身の細胞は血液から栄養素や酸素を受け取っているのですが、
血液の質が悪くなると、
拒否された栄養素はどうなるかというと ・ ・ ・
脂肪細胞にたまっていきます!
また、
全身の細胞に栄養が行き渡らなくなるため、
老化が進みます!
さらに、
便秘気味ということは、腸があまり動いていない状態。
基礎代謝には内臓を動かすということも含まれているので、
腸が動かなければ、基礎代謝も下がっていきます。
------------------------------
冷えると太る理由
------------------------------
眠りに入る時に、ブルッと寒気を感じることはありませんか?
人間は眠る時、体温を1度ほど下げることで、
深い眠りに入っていきます。
しかし、もともと体が冷えている場合は、
そのような体温調整がうまくできないため、
寝てもなかなか深い眠りには入れません。
もし今、睡眠が浅かったら、
成長ホルモンが多く分泌されるのは、深い眠りの時です。
体が冷えて深い眠りが損なわれると、
成長ホルモンの分泌が低下してやせにくくなります。
それに加えて回復できないので、老化が促進!
冷え太りの主な原因は、冷えからくる代謝の悪さですが、
【冷えからくる睡眠の質の悪さ】
も影響しています。
ぐっすり眠るためにも、
普段から体を温める工夫を心がけましょう!
------------------------------
自然のリズムに
------------------------------
自律神経には、「日内リズム」というものがあります。
朝起きてから夕日が沈む頃までは交換神経が優位に働き、
夜に体を休めたり、
自律神経の働きがしっかりしていれば、
やせ体質をキープしやすくなります。
理想的な生活スタイルは、日内リズムに則した生活。
活動すべき時間にきちんと活動し、
休むべき時間にきちんと休み、
それぞれの自律神経をバランスよく刺激することです。
早寝早起き、規則正しい生活が、
ダイエットだけでなく、
それが自律神経のバランスを整える最もよい方法だから。
自律神経のはたらきが大切なのは、
これまで話してきたとおりです。
「太陽が登ったら活動をして、夕日が沈んだら休む」
というシンプルな生活を続けることで、
自然とやせ体質を手に入れることができます!
------------------------------
今日のまとめ
------------------------------
【寝不足が続くと太る理由】
・レプチンの分泌量が減り、グレリンの分泌量が増え、
・眠気を和らげるため、
【成長ホルモンのはたらき】
・体の成長を助け、筋肉を増やしたり、脂肪を分解する
【成長ホルモンの分泌をアップさせる方法】
・夜10時から深夜2時にぐっすり眠る⇒
【自律神経が乱れると太る理由】
・交感神経が低いと、脂肪が代謝されないため、
・副交感神経が低いと、深い眠りに入れず、
【やせ体質をつくる簡単な方法】
・太陽が登ったら活動をして、
* * *
7日間に渡って、
いかがだったでしょうか?
『やせ体質をつくる7つの習慣』はこれで終了ですが、
このままご登録を解除されなければ、
今後もダイエットの情報をお届けさせていただきます。